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@だいしホール
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ママピアニスト坂井加納の気まぐれピアノライフ☆

新潟で活躍するピアニスト、3児のママでもある坂井加納の日常。新潟市西区にある『ひびき音楽教室』主宰。
ごあんない
新潟市を中心に活躍する
ピアニスト『坂井加納(さかいかな)』のブログです。

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観音のコンクール。4 (2005.12.18)
11月4日>>>午前>>
演奏当日。9時10分に来いといわれ、間に合うように宿を出発。ちなみにバスもあるそうですが日に数本と無いに等しいので、徒歩で。迷わないように大通りを通っていけば30分で着くと昨日教えてもらいました。シスターが、朝食の時間は決まっていないと言ったので、7時に行くとまだ暗い。暗い中でテーブルの用意をしていた方に、8時に出たいからと頼んでパンを出してもらって(早かったので昨日の残りだったそうですが)、暗闇の中、モソモソっとパンをかじり、持ってきたバナナをかじり、シリアルのクッキーをかじり・・・出発。
さて、行けども行けどもたどり着かない目印の通り。やっと通りを発見し、間近と思いきや会場は全然見えてこない。不安になりつつその通りに入って10分ほど歩いたところでまた事務局からの電話が。
「今どこ?向かってるところ?」
「そう。今○○通りを歩いているところ。」
「じゃあ、もうすぐね。そのまままっすぐですけど、わかる?」
「はい。」
「それじゃ後で。」
なに、今の電話?親切?私ってそんなに心配??まぁ確かに心配だろうけど、外国人だらけの参加者の中でイタリア語がすこし話せるってだけで大分マシだと思うんだけど。
結局15分くらい歩いて到着。9時10分ぴったり。新しくて綺麗な、いかにも文化センターらしい建物。入ると受付で待ち受けていた数人のスタッフが、

「カナ・キクチ(呼び捨て)!?」

「・・・はい。」
「次あなたのリハーサルよ。」
「え?リハーサル?私9時半じゃないの?」
「順番が変わったの。弾ける?」

…それで電話してきたのね。親切でもなんでもなかった。笑
とにかく弾けと言われたら弾くのがコンクール参加者。弾けるもなにも弾くしかないじゃないですか。ねぇ。で、リハーサル開始。
200席弱ほどかと思われるこじんまりしたホールで、ピアノは日本製カ○イ。久しぶりに弾くグランドピアノ、広いホール。それだけで幸せ〜〜〜〜な気分を味わって、いつのまにやらリハ終了。なんだか今までにないウキウキした本番を予感しつつ、練習室とやらに案内されました。併設された音楽教室のレッスン室が参加者にあてがわれた練習室だったのですが、アップライト一台に人が3人入れば満員な小さい部屋が4〜5部屋密集している、これまたいかにも音楽教室といった場所でした。とりあえず午前最後の演奏者である私は2時間以上の暇をもてあますことになっていたので、ありがたく練習しはじめたのですが…音大時代を思い出す騒音。しかも隣の人本選の曲弾いてるし。なんつー余裕。一通りその日にやる曲をさらって30分強で退散。外には部屋が空くのを待ち構えている参加者が数名いました。ホールで演奏を聴いたり談話室でぼけっとMDを聴いたりして、一人で過ごすこと数十分。審査が休憩に入ったらしく、ホールから人が出てきました。そこには3人の日本人女性が!(ちなみに韓国人も相当いたのですが、言葉を聞かなくても振る舞いや顔つきでかなり見分けがつくのだということがわかりました)録音のためのMDをセットする術を探していた私は、これはとばかりに彼女たちに声をかけてみました。みんな参加者でちょうど3人目の演奏が終わったとかで、これから外出すると言われ結局録音は頼めなかったのですが、彼女たち全員ヨーロッパで勉強中のセンパイ方。この出会いがこのコンクールをいっそう面白い経験にさせてくれました。
さて、自分の直前練習(こっちのピアノはスタイ○ウェイ。ちゃんとフルコン。なぜ…)もして、そろそろかと思い受付のスタッフにどうやって舞台に出て行くのかを聞きにいくと、「そんなに知りたいの?」という感じの顔つきで案内され、「前の人が出てきたら出るのよ」と当たり前のことを言われ、受付に戻った矢先、なんと演奏が終了。かばんを受付に置いたまま走って舞台袖へ。もうなにがなにやらわかりゃしない。上着なんか走りながら脱ぎ、舞台袖に投げ捨ててとりあえず舞台に上がり、座って、呼吸を整え…
弾き始めたら、おかしいほど夢中になっている自分がいました。ホールに鳴り響く音が気持ちよく、調律されたグランドピアノの弾きやすさ、コントロールの良さに感動するばかり。緊張もせずに、練習している時のような感覚で舞台にのってしまうという、妙な経験でした。練習の感覚、つまり頭は意外とクリアーだったのです。夢中になってウキウキ弾きながらもたくさんの反省点が見つかり、自分が良い演奏をしなかったことはわかってしまったのですがそれよりなにより弾けて幸せ、という。素人なんだか玄人なんだかよくわからない後味で15分弱の演奏を終了したのでした。

11月4日>>>午後>>
演奏を終わって、午後の審査の後発表があるというので、とりあえず散歩でもすることにしました。昼ごはんを食べて一度宿に戻り少しお休みして、街が動き出す3時半を回ってから再出発。シスターにもらった地図を頼りに、街のいたる所から見られた小高い丘の上に建つ城砦のようなところを目指してみました。街から見ると程遠く見えたものの、いざ行ってみると近い近い。城砦は中が有料の博物館になっていたのですが、月曜日でお休み。でも街の中で一番高いところから見渡す景色は、それだけで面白いものでした。このときは気付かなかった、というか気をつけていなかったのですが、見ていた景色の一部はイタリアではなく、スロヴェニアだったのですねー…東京では絶対にあり得ない、貴重な経験だったように思います。

さて、丘を降りて中心街をうろうろ。どうもお休みしている店が多いように感じたのですが、まぁヴェネツィアのように常に店が開いている街もイタリアではあまりないのかな。そうして会場に着いた頃にはもう陽は落ち、審査が終わって参加者たちが結果発表を待っているところでした。談話室でさっき出会った日本人たちを見つけ、一緒に待つこと数十分、結果が発表されて私は予選落ちが決まったわけですが、なにはともあれ国際コンクールというやつを経験し、それも楽しい演奏と観光つきで、留学生仲間や優しいシスターとも出会い…舞台で自分が良い演奏家としてパフォーマンスできなかったことはよーーーくわかっていたので、悔しさよりも、本当に満足、という感じで結果を受け入れてしまえたのでした。
さて、発表の後。その日の夕食は一人ではなく、出会った日本人たちと一緒にオステリアへ。門構えがひっそりとしていい感じの店で、客の入りも上々、店員も忙しそうにしながらも愛想よく、当たり!?とウキウキしつつ案内されるがままに席へ。すると店員さんが突然、「何を召し上がります?今日のラインナップは、前菜に○○○、●●●、パスタは、、、、、」とメニューの説明をするではありませんか。
「メニューを見たいんですけど。。」
「メニューは作ってないんです、毎日その日の食材によって違うものを出してるのよ。」
はぁー、なるほど。素晴らしいじゃないですか。。
でも、料理名ってまだよくわかんないし、このグループでイタリア語はなせるの私だけだし、この店員がドイツ語やフランス語や英語や日本語が話せるとは思えないし。。。この状況ではそういうこだわりはちょっと置いといてほしいなぁ。
とりあえず、わかるところだけ通訳しつつみんなの食べたいものを逆に注文してみることに。それにしてもいくら取られるんだろう、とか不安になりつつ、まぁ本番が終わったびくらいいいか、と思ったら。10ユーロ強で足りてしまいました。ヴェネツィアでのピザ一枚分の値段で、ミネラルウォーターとワイン、パン、サラダ、ローストビーフ、デザートにコーヒーまで。なんて素晴らしいんだろう、この街。しかも滅法美味しかったし。サービスにも時間はかからなかったし。来てよかった。笑。
さて、一緒に食事をした日本人ピアニストたちのうち一人が、コンクールついでにヴェネツィア観光を予定していたことがわかり、我が家にしばらく滞在することになりました。まさかここへ来て、友達になった日本人がさっそく泊まりに来るとは思いもしませんでしたが、これもヴェネツィアという土地柄でしょう。夜も更け始めたことで、彼女とは翌日コンクール会場で会う約束をし、解散したのでした。スオーラで翌日チェックアウトすることを告げると、シスターが精算をすませてくれました。また来年いらっしゃい!と心強いお言葉。当然といえば当然ですが、チェーンの大型ホテルとも家族経営の小さいホテルとも違う、独特の雰囲気がこのスオーラにはありました。イタリアで女子学生寮に泊まったこともありましたが、やっぱり同じ寮でも違いを感じます。シスターたちは手も心も暖かく、多くのイタリア人によくある「なぜか機嫌が悪い」「なぜかそっけない」というのがなかったからでしょうか…
| concorso@gorizia2006 | 01:10 | comments(0) | -
観音の海外コンクール記<3> (2005.12.07)
11月3日>>>
「10時から抽選をし、演奏順を参加者に連絡します。」と言われた日が来ました。昼過ぎから連絡を待ち、耳をダンボにして携帯着信音を聞き逃さないようにして、そして夕方5時頃、よりにもよって人通りの激しい道を歩いているときに電話が!言われた時間によるとどうも日帰りは難しそうでした。練習室はある、ということだったので、その日のうちに「スオーラ」と呼ばれる修道院が営んでいる宿舎に電話し、一晩だけ予約。。名前と到着日と人数を告げただけ。どんなところなのか、と不安になりつつ電話を切ってから、場所を確認していないことに気がつきました。コンクールの要項にリストアップされている宿だったので、ものすごく遠いということもないとは思うけど、、、
翌日、ネットで地図を出し、印刷代をケチってPCに保存だけしておきました。

11月6日>>>
コンクール初日。私は二日目、7日の出番だったので、この日の夕方に着いて翌日に備えることになっていました。予選の雰囲気もなにもわからないし、2次予選以降の予定も未定だったので、何泊かできる用意をして、靴やカイロ、バナナとチョコレートなどなど、本番七つ道具も入れて旅支度。なんだか遠足のような高揚感が・・・まぁとにかく準備をして電車に乗り込みました。ゴリツィアまでは直行便が出ていて、それでちょうど2時間。ちょうど真ん中あたりでしょうか、コンクールの事務局から電話がかかってきました。

「明日だけど、来ますよね?」
「・・・もちろん。今向かってるところ。」
「じゃあ9時10分に来てください。」

あり得ない連絡。というか問い合わせ?来ますよねって・・・笑。

さて、ゴリツィアの駅へ到着、雨がシトシト降り続き、夕方4時前だというのにかなりの暗さ、そして寒さ。。
とりあえず中心街に向かって歩きつつ、メモってきた宿までの道を探してみるものの、見つからず。駅から中心街までの間というのは、あまり店もなく人通りも少ないもの。通りかかったバールで聞こうかと思ったらその日は日曜日。ちょうどサッカーの試合をしていて、試合放送を流しているバールは夢中で応援するおじちゃんばかり。

・ ・・ムリ。宿へ電話しよう。

「予約してるカナだけど、駅からどうやって行くのか教えてください。」
「駅から?オスペダーレ(病院)を探してきなさい。その20メートル先がスオーラだからね。」

なるほど。オスペダーレは、だいたい大きな通りの分かれ道には指標が出ているものなので、地図が無くてもたどり着けるもの。これはわかりやすい♪で、指標に従って歩くこと約20分。どんどん町外れに向かっていく。しかも遠くに見える小さい高速料金所みたいなアレはなに?もしや国境?国越えちゃうの、まさか。不安になりつつその料金所のギリギリ手前、やっとたどり着いたSuoreの文字。あーよかった。
中に入ると、優しげなシスターが迎えてくれ、とりあえず部屋へ案内してくれました。
とっても綺麗な施設で、部屋もこじんまりした清潔なシングル。洗面もロッカーも付いていて、快適そう〜〜〜☆☆
チェックインをする時に、コンクールの結果次第でいつ帰れるかわからないのだというと、結果が出てから帰る日を決めれば良いと言ってくれ、会場までの地図などもくれたりして、本当に親切なシスターたち。おまけにピアノが置いてある部屋があり、いつでも弾いていいとのこと。なんて素晴らしい。。最後においしいコーヒーをもらって、完全に和んで油断しまくりの観音。笑
さて、荷物を解いて食事を調達に外へ。ところがこの日は日曜日。レストランもなにもやっていない。。食料は持ってきたけれど夕食にはちと寂しいよ、アレじゃ、と思ってとぼとぼ歩いていると、一軒のピッツェリアに灯りが!!すがるように入り一人でピッツァを食べる日本人。いつものことですが変な視線が集まるんです。まぁもう慣れたけど。無事お腹いっぱいになって、翌日に備えて早めの就寝としたのでした。
| concorso@gorizia2006 | 17:51 | comments(0) | -
観音、初海外コンクール記<2> (2005.11.20)
履歴書作成>>>
さて、まず履歴書を書かなければなりませんでした。イタリア語と英語で。まず書き方がわからない。日本では、ほとんど穴埋めで作成できる履歴書用紙ばかり使っていましたし、それだってバイト用でコンクールのためのプロフィールなんか書いたことがない。
とりあえず同居人に、履歴書の書き方を聞いても、なんだかよくわかりません。そこでパドヴァの友人にヘルプ。人称や時制の使い方を教えてもらって、完成したらメールでチェックしてもらえるというので、お言葉に甘えてとりあえず書き、その日のうちに送信しましたが、すぐに帰ってきた添削結果は、「落第」!!
結局なにからなにまで間違っていて、全部書き直して再提出。笑。そっくりそのまま英語に訳して、なんとか印刷できる状態にこぎつけることができました。

印刷>>>
印刷のために、とりあえずいつもネットを使っているコンピュータ屋へ。ところが印刷機との接続ウィザードが日本語表記のため、店長ロベルト、読めない。
「カナ、これどういう意味のこと書いてあるの?」
答えてあげたいのは山々なのですが、日本語のわかる私でも、全然わからない。
とりあえず辞書を引いて、見せたりしてみたものの、店長・パート・私の三人で頭をひねるばかり。
パートのヴァレンティーナがメモリースティックを持ってきて、これにデータを移して店のPCから印刷しようと提案。
一度やりはじめたものの、なにかが上手くいかなかったのか、中断。
最後に取った超原始的な方法は、ロベルトが店のPCで接続ウィザードを立ち上げ、照らし合わせてイエスとノーを選択していくという方法。
コンピュータ屋といえども、案外アナログだなーと思いつつ、何とか印刷に成功し、ようやく書類が二つ揃いました。次は郵便局で審査料の支払い。

支払い>>>
音楽院へ行ったついでで、ヴェネツィアはリアルト橋のふもとにある風情豊かな郵便局へ。少しの順番待ちの後、窓口で要項を見せながら
「この場所にこの方法でお金を払いたい」と言うと、
「1階の窓口へ行ってしてちょうだい」と。ちなみにここは地階。

「1階の窓口」では順番待ちは無く、あいていたところへ行き同じ事を言うと、そこの担当のお姉さんが紙を持ってきました。どうやら私が取った方法は郵便為替で、その申請書を持ってきてくれたようでした。
「書き方わかる?」
「わからない」
「じゃあ、次回のために教えてあげるわ」
「どうもありがとう」
そんな感じで親切に教えてもらいながら書き、提出。お姉さんは処理をしながら、多くのイタリア人がするようにおしゃべり。(例のごとく、その近辺にいる客も参加して。)

「あらーあなたの家の住所、弟(兄)が住んでるわよ。」
「東京から来たの?東京といえばシンジュクでしょ。シンジュク。昔日本語学科の友達がシンジュクにすんでいたわよ。手紙書いたことあるから知ってるわー。」
「ピアノのコンクールなのねー素敵ねーがんばってね。」

と、ひとしきりおしゃべりした後、いよいよ支払い。
のはずが、なんと10ユーロばかり足りない!!!!
近所のATMで下ろしてくるから待ってて、というと、先に為替を発行してくれて、夕方までに持ってきてくれればいいとお姉さん。財布に一銭も無い状態でリアルト橋をうろうろし、お金をおろし、無事為替もゲット。あとはそろえた書類のコピーをとって投函するだけ!

コピー>>>
まだ学校に入っていなかったこの頃、コピーはコピー屋で取る、いや、取ってもらうものでした。コピー屋といっても、コピー・印刷専門店の他に、タバコ屋、文房具屋、ネットポイントなど、コピーサービスをしている店は結構多種にわたっており、店の看板にCopyの文字を探して歩けばわけなく見つかります。
コピー機は自分で扱うことができず、店員にオリジナルを渡して枚数を言い、コピーしてもらいます。楽譜など大量にコピーするときは楽ですが、どんな個人情報でも店員にオリジナルを渡さなければならないという気分の良くない一面もあります。
さて、このときはヴェネツィアの日本語の読めるネットポイントでメールを読んだついでにコピーをとってもらいました。パスポートなどの小さなものを、真ん中なり端なりに真っ直ぐ置いてコピーしてくれる人は多くありませんが、ここの店員は過去最高に適当。まあそれはいいとして。字が薄すぎ。。けれど、「このコピー機ではこれ以上濃くならない」と店員。はぁ。仕方なく引き下がり、なんとか書類がそろいました。
| concorso@gorizia2006 | 00:05 | comments(1) | -
観音、初海外コンクール記<1> (2005.11.20)
お久しぶりです、みなさま。
何気にコンクールなど受けておりました、観音でございます。

結果から言ってしまいますと、予選落ちという情けないものでしたが、あまりに面白い経験だったので日記に収まる気がせず、こんなふうな体験記にしてしまおうと思った次第でございます。

9月下旬某日>>>
入試も終わって間もないこの日、私は友人の伴奏者としてガルダ湖の音楽院に来ていました。本番を無事終え、これから新学期が始まるまでの2ヶ月どうして過ごそうかと考えながらぼんやり壁を見ていると、一つのポスターが目に入りました。

イタリアで星の数ほど行われているという噂の、「コンクール」というものの参加者募集ポスター。
目が釘付けになったのは、そのコンクールの名前や日時ではなく、「Premio」の文字。
賞金!!!!

そうだ、時間をもてあましているくらいなら、コンクールを受けて賞金を稼ごう!

その壁沿いに親切にも取り付けてあるチラシラックから、ピアノのためのコンクール&マスタークラスの要項という要項を頂戴し、帰りの車の中でじっくり吟味をし始めました。

あるわあるわ。見ているだけで楽しい。何しろ受験料自体やチケットノルマ、交通費や宿泊費が日本のように高くないので、コンクールという名目で大都市から小都市、ど田舎まで、色んなところにいける!それに曲数も多く、大体が1時間以上のプログラムを用意することになるし、あわよくば賞金をいただける。

コンクール嫌いなこの私がこんなに受ける気になっていることも珍しいことで、日時や場所から選んだある国際コンクールの要項を、この日から必死で解読することになったのでありました。

>>>
コンクールの申し込み締め切りまで、あと数日。ゴリツィアというヴェネツィアから北東へ電車で2時間ほどのスロヴェニアとの国境にある街で一週間に渡って行われるそのコンクール。1次予選、2次予選、本選をあわせると、1時間半程度のプログラムが必要で、私の場合、試験のために持ってきたもののうちのいくつかに、昔勉強した曲をいくつか足すことでなんとか用意することができそうでした。審査料は80ユーロ、宿泊はスオーラという修道院の宿ですませれば安くすむし、時間がよければ距離的には日帰りもできる。

これで楽譜さえ見つかれば受けられるかも。そんな風に思いながら、友達に聞いてみたところ、うち一曲を持っているというではありませんか。その日のうちにバスで借りに行き、帰りに途中下車してわずかばかりの楽譜なら置いてあるリコルディのCDショップへ寄ると、なんと残りの一曲がある!!楽譜が揃ってしまった。このヴェネツィアで、一日のうちに。あり得ない幸運。帰って弾いてみて、何とか覚えていたら申し込むことに決め、その楽譜を購入。せっかく時間があるし、家にわざわざピアノを置いているのだから、ここはとりあえず経験を積んでみるべきかも。何日か練習しているうちに気持ちが固まっていったのでした。

メール応募>>>
郵便事情を考慮して、ひとまずメールでの申し込みをすることにした私。ところがフォーマットのダウンロードなどを探しても見つからない。しかたが無いので、普通のメール文書として、要項についていた申込書にしたがって各項目を箇条書きにし、最初に

「メールでコンクールに申し込みます。後でオリジナルと添付書類を送ります。」

と一文添えて送信。こんな不安な申し込み、したことがない。。。翌日、電話で確認すると、そのメール応募が受理されたらしいことがわかり、添付書類を用意し始めました。
| concorso@gorizia2006 | 00:04 | comments(0) | -