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ママピアニスト坂井加納の気まぐれピアノライフ☆

新潟で活躍するピアニスト、3児のママでもある坂井加納の日常。新潟市西区にある『ひびき音楽教室』主宰。
ごあんない
新潟市を中心に活躍する
ピアニスト『坂井加納(さかいかな)』のブログです。

**新・坂井加納の公式ブログ**

教室案内等を含めた、新しいブログを作成しました。
というわけでお引越し作業中です!
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謝肉祭[6] (2007.03.23)
謝肉祭[5]の続きです)

街人たちがいなくなった広場には、
ぽつり、ぽつりとつぶやく声が響きます。

「告白」

踊りに惹かれてまたオイゼビウスが登場したのかも。
もちろん、告白しようとしても、上手くなんか言えなくて、
すぐに言葉は引っ込んでしまいます。

広場から続く遊歩道には、一組のカップル。

「プロムナード」

穏やかに、楽しげに、余韻に浸る二人の会話、
それはお祭りの帰り道の、幸せな一場面。

の、はずが、そんなに簡単に終わらせない、
二人が消えた遊歩道に怒涛の突進を見せる一団が!

「ポーズ」

休憩、というタイトルは、完全に誤解ではないでしょうか。
文章で言うところの句読点的な意味合いを持つタイトルだと思います。
まったりして帰りかける聴衆を引き止めるほどの、主役とは、
シューマンの理想を率先する、もちろん芸術の士たちです。

「ペリシテ人と戦うダヴィッド同盟の行進」

ダヴィッド同盟については、謝肉祭[4]を読み返していただくとして、
長い長いお祭り騒ぎの、シメを飾るこの曲は、
ダヴィッド同盟と、それを盛り立てる古くから伝わる旋律との、
マーチとざわめきが折り重なりあい、留まることなく猛進します。

華やかに、勇敢に、お祭りをそっくりそのまま引き連れて、
ダヴィッド同盟は私たちの目の前をあっという間に過ぎ去る、
それを見送る、最後の幕はこんな風に下ろされます。

6回にわたった「謝肉祭」考察、長い事
お読みくださってありがとうございました☆

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| 楽曲解説 | 06:54 | comments(0) | trackbacks(0)
謝肉祭[5] (2007.03.22)
謝肉祭[4]の続きです)

間が開いてしまいましたが…

メンタル面での山場を越えた謝肉祭、
ここから先はテクニック面での頂点へ。

「感謝」

ところでこの曲、もう一つ「再会」というタイトルを
あちこちで見受けるのですが、いったいどういうことなのか、
私にはワケがわかりませんです。。
どなたか経緯をご存知であればコメントいただけたらなー、なんて。。
とりあえず使っているHenle版の表記”Reconnaissance”を
普通に日本語訳しておりますが。

とにかく、「感謝」ということで話を進めてまいります。
謝肉祭において感謝といえば、お肉に対する感謝の気持ち。
ですが、そんなわけは…ないですね。

お祭り騒ぎと化したこの謝肉祭という行事に、
本来あるべき敬虔な感謝の気持ちを思い出させるような、
柔らかく優しく生き生きとした曲です。

「パンタロンとコロンビーヌ」

次に出てくるのは一組の古典喜劇の男女。
ケチな成金商人パンタロンと、召使コロンビーヌは犬猿の仲。
売り言葉買い言葉、ケンカばかりで話にならない。
結末は、和解、とも取れますが、破局と取っても面白い。
4小節の奇妙なdolceで幕は下ります。

「ドイツ風舞曲」

謝肉祭の前半にも、古典喜劇の登場人物に続いてワルツでしたが、
今度はドイツ風です。よくみると、先の高貴な人々のワルツと、
色々な面で、逆転の構成になっています。
楽しく生き生きと、街人が踊る、田舎風のワルツです。
盛り上がったところで、突然現れた一人の男。

「パガニーニ」

超絶技巧バイオリニストの間奏曲。
息つく間も与えない、嵐のような弓さばき!!

一瞬の出来事に、静まり返る街の広場、
思い出したようにワルツが再開されますが、
ma piu' vivo、より生き生きと、
パガニーニの音色に中てられた人々は、
なんだか前より若干動きが良かったりして。

この「感謝」〜「パガニーニ」は、全曲中最大の難所。
文字にするのはとっても楽ですが、この解釈、
音で伝えるのは果たして可能なのかなぁ(;_;)

[6]につづく

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| 楽曲解説 | 05:45 | comments(0) | trackbacks(0)
謝肉祭[4] (2007.03.18)
謝肉祭3、の続きです)


「キアリーナ」

余りにも有名なシューマン夫人、クララ。
シューマンのピアノの師、実父ヴィークの英才教育を受け
ピアニストとしての華やかなキャリアへ向けまっしぐら。
16歳にしてすでにダヴィッド同盟に発言権を持ち、
幼い頃から9歳も年上の兄弟子を支える、強く尊い、乙女像。

続いて、シューマンが天才と認めた音楽家、

「ショパン」

ショパンもまた、「ダヴィッド同盟」のメンバー。
で、要するにダヴィッド同盟っていったい何なの、と言いますと、
これまた勉強不足のため詳しくは述べられないのですが(←オイ)
シューマンが評論家として筆を取る際に度々用いた、架空の団体で、
シューマン自身を含めた新進のロマン主義者の象徴でした。
対する保守派を「ペリシテ(俗物)」と呼んでいたそうです。
保守派とは、一辺倒なヴィルトゥオジズムを指すとか指さないとか…(←また)

さて、謝肉祭に戻ります。

まさかショパンから引用したのかとも思わせるような
いかにもショパンにありそうなロマンティックなメロディー。
しかしシューマン的な和声進行が、次に導き出すのは、

「エストレッラ」

恋人エルネスティーネ嬢。とても感情的な曲です。
彼女との交際は彼女の厳しい父や師ヴィークには秘密のもので、
曲もそんな厳しい感じに溢れちゃってます。

ちなみにキアリーナからエストレッラまでの3曲は、
この謝肉祭の心臓ともいえる一連です。
人物の重要度においても、楽曲の美しさにおいても。


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| 楽曲解説 | 17:14 | comments(2) | trackbacks(0)
謝肉祭[3] (2007.03.18)
謝肉祭2の続きです。)

「コケット」

腰はクネクネ、手はヒラヒラと、
男を誘惑して歩く女。それがコケット。
でもたまにつまづくので、要注意。

狙いを定めて男に近づき、ミッションスタート…

「返事」

一度じゃ引き下がりません。
二度攻めて、上手く行ったか?
行ったようには思えない、なんて寂しげな結末!

「スフィンクス」

演奏するかしないか、曲として数えるかどうか、
ちょっとした論議の的になるこの曲ですが、
存在するからには括弧表記では有り得ません!
(演奏会では弾かないのが普通ではありますが)

神秘の存在、古代の王様、
墓を暴きに来る輩に、謎を出して裁く神、スフィンクス。
今回の謎は「ASCH」の組み合わせの三択。
どれが正解…?

謎を解いて飛び出したのは、蝶々。

「パピヨン」

なんだかここでも尋常じゃないパピヨンとのつながりが。
捕まえようとしても、ひらりとかわして空を舞う蝶々。
この蝶、最後に止まったのは、花ではなく、手紙の上でした。

「ASCH−SCHA(踊る文字)」

シューマンの大好きな言葉遊び。
彼女の故郷ASCH、並び替えると自分の名前SCHumAnn!
そんなバカな。。しかしなんといわれてもこのコジツケから
この22曲は生まれたのです。偉大です。
音名に読み替えられる運命的な文字たちは、
音の連なりになって跳ねまわり、タイトル通り踊ります。

そんな浮かれすぎな作者に、カツを入れるのは

「キアリーナ」

後のシューマン夫人、女流ピアニスト、クララ嬢。

4に続く。。

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謝肉祭[2] (2007.03.17)
謝肉祭の続き

魔法のようにピエロが消えると、お調子者第二弾、

「アルレッキーノ」

がしゃしゃり出ます。
この古典喜劇の登場人物は、「ピエロ」と同じ道化の役。
でもピエロがフランスの道化なら
アルレッキーノはイタリアの道化なのです。

何が違うか?シューマンは知っていた。落ち着きがなくて動きも変、
アクセントなんか最初から最後まで全然ずれてるし…
道化というよりちょっと外れた人。

エンドレスリピートな模様を見せ始めたので、、、

高貴な人々が高貴なイ音(Aじゃないですよ。イ音ね。字が出ない。)
で「をほほほ〜〜」な感じにムリヤリ舞台を乗っとりました。

「高貴なワルツ」

優雅に、美しく、時には切なく。
秩序を持った回転運動こそが美しいのです。
もちろん構成美も忘れてはいけません。
(談:高貴な人←…だからダレ?)

高貴な人々は、しつこくありません。
高貴に自分らの幕を勝手に締めくくります。

スポットライト効果がここで炸裂。

舞台の隅で、高貴なワルツに見とれて夢見る青年、

「オイゼビウス」

が突然の主役になります。
「ダヴィッド同盟」のメンバーである彼は、
フロレスタンと一対になってシューマンの分身となる人物。
内向的で、ここまで皆がテーマにしてきた、A−Es−Cを、

モジョモジョ…

と助走をしてやっとたどり着くくらいの口下手。とはいえ、
小声で歌うそのメロディーは結果的に、まさに彼だけの世界。

じれったくなってハツラツと躍り出る、外向的な

「フロレスタン」

オイゼビウスと対照的に、明るくて主張が激しく、リズミカルな彼。
途中でパピヨン?が挿入されています。

**********
「パピヨン作品2」は、この謝肉祭とも似通った、
たくさんの小品が連なって出来ている作品。
シューマンの愛読していたジャン・パウルの、
「腕白時代」という小説から印象を受けて作られたそうです。
読むべきなのでしょうが、読んでません(汗
ただ知識として知るに、主人公は双子。一人は詩人、もう一人は音楽家。
少年と青年の狭間を生きる二人。シューマンのパピヨン作品2は、
この双子と舞踏会、というのがキーワードになっている作品です。
**********

つまり、シューマンがここでパピヨン?を挿入したというのは、
「腕白時代の双子=ダヴィッド同盟のオイゼビウス&フロレスタン」
だったっていうことを意味するような…。

あぁ、ますますジャン・パウルを読まなくては…
でもまさか謝肉祭をやるなんて思いもしなかったから。
この腕白時代の存在を知っていただけでも、
長年シューマン嫌いだった私にしては上出来なのですよ(苦笑。

大人でも子供でもない、中間の時代に生きる二人、
オトナたちの舞踏会を引っ掻きまわす彼らを押しのける、
次なる登場人物は、「コケット」

すなわち、男たらし!あぁ。。

に続く

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| 楽曲解説 | 00:29 | comments(0) | trackbacks(0)