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ママピアニスト坂井加納の気まぐれピアノライフ☆

新潟で活躍するピアニスト、3児のママでもある坂井加納の日常。新潟市西区にある『ひびき音楽教室』主宰。
ごあんない
新潟市を中心に活躍する
ピアニスト『坂井加納(さかいかな)』のブログです。

**新・坂井加納の公式ブログ**

教室案内等を含めた、新しいブログを作成しました。
というわけでお引越し作業中です!
最新情報は新ブログを見てねーー!!

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観音、初海外コンクール記<2> (2005.11.20)
履歴書作成>>>
さて、まず履歴書を書かなければなりませんでした。イタリア語と英語で。まず書き方がわからない。日本では、ほとんど穴埋めで作成できる履歴書用紙ばかり使っていましたし、それだってバイト用でコンクールのためのプロフィールなんか書いたことがない。
とりあえず同居人に、履歴書の書き方を聞いても、なんだかよくわかりません。そこでパドヴァの友人にヘルプ。人称や時制の使い方を教えてもらって、完成したらメールでチェックしてもらえるというので、お言葉に甘えてとりあえず書き、その日のうちに送信しましたが、すぐに帰ってきた添削結果は、「落第」!!
結局なにからなにまで間違っていて、全部書き直して再提出。笑。そっくりそのまま英語に訳して、なんとか印刷できる状態にこぎつけることができました。

印刷>>>
印刷のために、とりあえずいつもネットを使っているコンピュータ屋へ。ところが印刷機との接続ウィザードが日本語表記のため、店長ロベルト、読めない。
「カナ、これどういう意味のこと書いてあるの?」
答えてあげたいのは山々なのですが、日本語のわかる私でも、全然わからない。
とりあえず辞書を引いて、見せたりしてみたものの、店長・パート・私の三人で頭をひねるばかり。
パートのヴァレンティーナがメモリースティックを持ってきて、これにデータを移して店のPCから印刷しようと提案。
一度やりはじめたものの、なにかが上手くいかなかったのか、中断。
最後に取った超原始的な方法は、ロベルトが店のPCで接続ウィザードを立ち上げ、照らし合わせてイエスとノーを選択していくという方法。
コンピュータ屋といえども、案外アナログだなーと思いつつ、何とか印刷に成功し、ようやく書類が二つ揃いました。次は郵便局で審査料の支払い。

支払い>>>
音楽院へ行ったついでで、ヴェネツィアはリアルト橋のふもとにある風情豊かな郵便局へ。少しの順番待ちの後、窓口で要項を見せながら
「この場所にこの方法でお金を払いたい」と言うと、
「1階の窓口へ行ってしてちょうだい」と。ちなみにここは地階。

「1階の窓口」では順番待ちは無く、あいていたところへ行き同じ事を言うと、そこの担当のお姉さんが紙を持ってきました。どうやら私が取った方法は郵便為替で、その申請書を持ってきてくれたようでした。
「書き方わかる?」
「わからない」
「じゃあ、次回のために教えてあげるわ」
「どうもありがとう」
そんな感じで親切に教えてもらいながら書き、提出。お姉さんは処理をしながら、多くのイタリア人がするようにおしゃべり。(例のごとく、その近辺にいる客も参加して。)

「あらーあなたの家の住所、弟(兄)が住んでるわよ。」
「東京から来たの?東京といえばシンジュクでしょ。シンジュク。昔日本語学科の友達がシンジュクにすんでいたわよ。手紙書いたことあるから知ってるわー。」
「ピアノのコンクールなのねー素敵ねーがんばってね。」

と、ひとしきりおしゃべりした後、いよいよ支払い。
のはずが、なんと10ユーロばかり足りない!!!!
近所のATMで下ろしてくるから待ってて、というと、先に為替を発行してくれて、夕方までに持ってきてくれればいいとお姉さん。財布に一銭も無い状態でリアルト橋をうろうろし、お金をおろし、無事為替もゲット。あとはそろえた書類のコピーをとって投函するだけ!

コピー>>>
まだ学校に入っていなかったこの頃、コピーはコピー屋で取る、いや、取ってもらうものでした。コピー屋といっても、コピー・印刷専門店の他に、タバコ屋、文房具屋、ネットポイントなど、コピーサービスをしている店は結構多種にわたっており、店の看板にCopyの文字を探して歩けばわけなく見つかります。
コピー機は自分で扱うことができず、店員にオリジナルを渡して枚数を言い、コピーしてもらいます。楽譜など大量にコピーするときは楽ですが、どんな個人情報でも店員にオリジナルを渡さなければならないという気分の良くない一面もあります。
さて、このときはヴェネツィアの日本語の読めるネットポイントでメールを読んだついでにコピーをとってもらいました。パスポートなどの小さなものを、真ん中なり端なりに真っ直ぐ置いてコピーしてくれる人は多くありませんが、ここの店員は過去最高に適当。まあそれはいいとして。字が薄すぎ。。けれど、「このコピー機ではこれ以上濃くならない」と店員。はぁ。仕方なく引き下がり、なんとか書類がそろいました。
| concorso@gorizia2006 | 00:05 | comments(1) | -
観音、初海外コンクール記<1> (2005.11.20)
お久しぶりです、みなさま。
何気にコンクールなど受けておりました、観音でございます。

結果から言ってしまいますと、予選落ちという情けないものでしたが、あまりに面白い経験だったので日記に収まる気がせず、こんなふうな体験記にしてしまおうと思った次第でございます。

9月下旬某日>>>
入試も終わって間もないこの日、私は友人の伴奏者としてガルダ湖の音楽院に来ていました。本番を無事終え、これから新学期が始まるまでの2ヶ月どうして過ごそうかと考えながらぼんやり壁を見ていると、一つのポスターが目に入りました。

イタリアで星の数ほど行われているという噂の、「コンクール」というものの参加者募集ポスター。
目が釘付けになったのは、そのコンクールの名前や日時ではなく、「Premio」の文字。
賞金!!!!

そうだ、時間をもてあましているくらいなら、コンクールを受けて賞金を稼ごう!

その壁沿いに親切にも取り付けてあるチラシラックから、ピアノのためのコンクール&マスタークラスの要項という要項を頂戴し、帰りの車の中でじっくり吟味をし始めました。

あるわあるわ。見ているだけで楽しい。何しろ受験料自体やチケットノルマ、交通費や宿泊費が日本のように高くないので、コンクールという名目で大都市から小都市、ど田舎まで、色んなところにいける!それに曲数も多く、大体が1時間以上のプログラムを用意することになるし、あわよくば賞金をいただける。

コンクール嫌いなこの私がこんなに受ける気になっていることも珍しいことで、日時や場所から選んだある国際コンクールの要項を、この日から必死で解読することになったのでありました。

>>>
コンクールの申し込み締め切りまで、あと数日。ゴリツィアというヴェネツィアから北東へ電車で2時間ほどのスロヴェニアとの国境にある街で一週間に渡って行われるそのコンクール。1次予選、2次予選、本選をあわせると、1時間半程度のプログラムが必要で、私の場合、試験のために持ってきたもののうちのいくつかに、昔勉強した曲をいくつか足すことでなんとか用意することができそうでした。審査料は80ユーロ、宿泊はスオーラという修道院の宿ですませれば安くすむし、時間がよければ距離的には日帰りもできる。

これで楽譜さえ見つかれば受けられるかも。そんな風に思いながら、友達に聞いてみたところ、うち一曲を持っているというではありませんか。その日のうちにバスで借りに行き、帰りに途中下車してわずかばかりの楽譜なら置いてあるリコルディのCDショップへ寄ると、なんと残りの一曲がある!!楽譜が揃ってしまった。このヴェネツィアで、一日のうちに。あり得ない幸運。帰って弾いてみて、何とか覚えていたら申し込むことに決め、その楽譜を購入。せっかく時間があるし、家にわざわざピアノを置いているのだから、ここはとりあえず経験を積んでみるべきかも。何日か練習しているうちに気持ちが固まっていったのでした。

メール応募>>>
郵便事情を考慮して、ひとまずメールでの申し込みをすることにした私。ところがフォーマットのダウンロードなどを探しても見つからない。しかたが無いので、普通のメール文書として、要項についていた申込書にしたがって各項目を箇条書きにし、最初に

「メールでコンクールに申し込みます。後でオリジナルと添付書類を送ります。」

と一文添えて送信。こんな不安な申し込み、したことがない。。。翌日、電話で確認すると、そのメール応募が受理されたらしいことがわかり、添付書類を用意し始めました。
| concorso@gorizia2006 | 00:04 | comments(0) | -
やっと始まった。 (2005.11.05)
11月4日

昨日、時間割等がやっと発表されました。11月2日から始まるってのにねえ。苦笑。
私が入ったコースには、専攻レッスンの他にソルフェージュや音楽史や和声が必修です。私は高校大学でそれらの単位を取っているので、振り替えの申請をしたのですが、その結果はどうやって知るのかなー、と気になるところだったのですが…
話は単純で、掲示される各クラスの名簿に名前が「無い」ことを確認するだけ。クラス別に受講生の名簿が発表され、生徒はそれを見て自分のクラスを確認し、授業の時間と担当の先生を知るらしいのですが、私は逆に、そこに名前が無ければオッケー。という。そんなわけで、週に一度のレッスンのみとなりました。貧乏性の私ですから、大学時代のようにきっと色々な科目に顔を出してはノートを取るんだと思いますが。笑。
| 日常 | 17:36 | comments(1) | -
宗教の謎。 (2005.11.02)
またミサに出てきました。その日のミサにオルガンは無く、なんとギター。フォークギター!!!スピーカーから流れてくるフォークギターのコードに乗って、いやにリズミカルに歌う人々。歌詞本しかないので、私はそれを歌うことはできませんでしたが(ちなみにプロテスタントの教会には楽譜があったので歌うことができました。実感。。笑)なんというか、聖歌感が打ち砕かれました。前のときは伴奏がオルガンだったので、確かにリズミカルでフォークソングチックだなーとは思ったけれど、まだ聖歌的な感じは受けられました。今度のは、単なるフォークソングにしか聴こえない!!!だってフォークギターですもん、伴奏。しかもシンコペーション超たくさんあるし。しまいには、手拍子まで。それも、裏拍文化だという話はどこへ、という感じで超表拍!!!おじさんおばさんがフォークソングの拍頭で手拍子、これ、日本のどこかでも見た気が…

と、まぁ歌の話は置いておいて。
ミサというやつに出ると、自分の信仰の無さに愕然とします。
ここに来ているみなさんは、少なくともミサの順序や作法は知っていて、歌も歌詞だけで歌える。子供も、大人も。
私は思い返してみると、神社へお参りするとしても、拍手をどうやって打つんだったかとか、お辞儀をするんだったかとか、不安要素がてんこ盛り。ましてや行事や法事、墓参りなんかもってのほか。なにもわからない。前の人のやるのを必死で見て、真似するばかりです。もちろん、仏教や神道の教えなんか全然知らない。というか、お参りはするけれど別に教徒ではない、そんな曖昧さ。どちらかというと、観光目的の外国人に近い。ただ、見かけが日本人だから不自然さはない。そんないい加減さ。
信仰バンザイってわけじゃありません。それに、自分に信仰が無いとも思っていませんでした。神様が一人じゃない、ただそれだけだと思っていました。
だけど、ミサに来て、周りを見渡すと信仰だらけ。この人たちの前で、自分に信仰があります、神様がいます、なんていえないな。と感じました。よりどころというものが無い、不安定な自分。でも、やっぱり宗教というのには抵抗がある。長年の無宗教生活が培った、八百万魂とでもいいましょうか。なんて少し神道ぶってみましたが。

信仰ってなんでしょう。私は何かを信じたいのか、何かに頼りたいのか、はたまた一人で立っていたいのか。そんな混沌とした考えに突き落とされる、ちょっと痛い場所になっておる最近の教会でありました。
| 思うこと | 23:53 | comments(1) | -
楽譜がない。 (2005.11.02)
10月31日

連弾の楽譜を探しに、パドヴァへ行ってきました。ヴェネツィアの友人Aちゃんと連弾をすることになったのです。まず、彼女が音楽院の図書館で探しました。何を、というわけではありません。連弾でどんな曲があったか、考えてみるとよく知らないので、とりあえず楽譜を見てみよう、という感じで。もしあれば、スペイン系がやってみたいね。というのはありました。

ありませんでした。スペインモノ。

で、パドヴァへ行くことにしたのです。ヴェネツィアとメストレには、ちゃんとした楽譜屋さんがありません。楽譜を買うには、電車に乗ってパドヴァまで行かなければなりません。パドヴァには楽譜を置いてある店があるのです、小さいながらも。まず一軒目。無い。スペイン系はおろか、ラヴェルすら無い。あるのはひたすら、小さい子供むけのイタリア人作曲家のアルバム。そしてシューベルト。しかたない、もう一軒あたってみることに。ま、こちらも状況は同じ。結局そこでCDを一枚買いましたが、クラシックのフロアのレジで「おつりが足りないから上の階のレジで受け取れ」とか言われて、上の階のレジに並んだものの、自分の番が来てよく見てみたら、おつりはもらった分で足りていた。という。なんだったんだ。

パドヴァは活気の溢れる街で、なんと言うか、行きなれない場所の活気というのは体力を吸い取るような気がします。ぶらぶらするだけならまだしも、目的があるとなおさら。そういえば東京でも、自分のテリトリーに入った場所は、どれだけごった返していてもなんとか生きていけるような気がしましたが、そうでない場所は行くだけで億劫だったり、行ってもすぐ疲れてしまったりしたものです。そんなわけで、栄えている上情緒があり美しいパドヴァの街に二人でエネルギーを吸い取られて、おまけに冬時間による時差ぼけもあり、帰りの電車はぐったり。目的は果たせなかったのにーー。。

どうしよう、曲。。。。
| 日常 | 23:53 | comments(0) | -