私が音楽院で取っている授業は、ピアノのレッスンと室内楽のレッスンのふたつ。で、室内楽の方はメインのブラームスヴァイオリンソナタと、臨時のような形でのモーツァルトのリートでした。でした!!(←過去形)
復活祭休暇の直前、相方のヴァイオリニストMとレッスンに行って、休暇後のレッスンの時間を決めて、「良い休暇を」で別れました。休暇最終日、翌日はレッスン。Mから電話が。
「カナ、、話があるの。実は私、月末からニューヨークに行って、6月の半ばまで帰ってこないの」
「えぇ?だって6月には試験があるんじゃないの?どうするの?」
「試験は受けないの。ヴェネツィアの学校をやめてニューヨークに行こうと思って」
「はい?じゃあニューヨークに住むってこと?」
「そのつもり。今回下見のつもりでいくの。ごめんねー。」
「いやー。私はいいけど。そっかー。まぁじゃあ明日のレッスンで話そうよ」
「それが明日はレッスンに行かないの。私今フィレンツェ(実家)にいて、直接ニューヨーク行くから、会えるとしても帰ってから。。」
「えぇーー?(うわー楽譜借りっぱなしだわー。。)そうなんだ。わかったわー。仕方ないね、じゃあ気をつけて。。良い旅をー。」
「ありがとう、ごめんねー」
で、その翌日木曜日、レッスンの時間にとりあえず行き(もうひとつのリートのレッスンもあるはずだったので)、先生とお話。
「カナ、Mから聞いた?残念ね。ほんとうに。どうしましょうか、とりあえずあの曲を弾けるヴァイオリニストを探してみるけれど。。」
「はい。。」
「ところで、別件なんだけど、もしよかったらモーツァルトのヴァイオリンソナタをやらない?」
「え?そりゃーよろこんで!」
「実は今、フォルテピアノとのコンビでモーツァルトのヴァイオリンソナタをやってるヴァイオリニストがいるんだけど、このフォルテピアノがものっすごく下手で。。そのヴァイオリニストと一緒に、彼女がやってるソナタで6月の発表会に出てくれないかしら。」
「もちろんいいですよ。」
「明日、フォルテピアノとの演奏を聴いてみて、それからそのヴァイオリンの子からあなたに連絡させるわね。」
「はい」
そして火曜日。やっとヴァイオリニストSから電話が。
「Sですけど、モーツァルトのレッスン木曜日の一時からで大丈夫?」(既にSとは知り合い。)
「え、いいけど私楽譜がないんだけど」
「あーそっか!明日学校来る?」
「何も用事ないけど、行けるよ」
「用事ないんだ!じゃぁいいわ、木曜に初見でやって、そのあとコピーしましょう」
「あーうんわかったいいよー。」
「じゃあ木曜にね♪」
初見でレッスン。いくらモーツァルトでも。。まぁ、いいんだよ。どうせ明日もらっても練習できないし。
こーいうとこ。ビバイタリアの音楽院。