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@だいしホール
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ママピアニスト坂井加納の気まぐれピアノライフ☆

新潟で活躍するピアニスト、3児のママでもある坂井加納の日常。新潟市西区にある『ひびき音楽教室』主宰。
ごあんない
新潟市を中心に活躍する
ピアニスト『坂井加納(さかいかな)』のブログです。

**新・坂井加納の公式ブログ**

教室案内等を含めた、新しいブログを作成しました。
というわけでお引越し作業中です!
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つぶやき (2007.04.29)
「音楽の中に入り込みたいんです!」

という欲求が無い人は、何も学ぶことができない。

「この曲を真剣に学びたいんです!」

という欲求が無い人には、何も教えることはできない。

自分の前の子がソメ師匠から受けていた説教の一部。
他人事とは思えませんよ。しかもお題はモーツァルトです。

「聴きたいのは、成長もやる気も見られない生徒の音じゃなく、
一日中朝から晩までその曲を本当に勉強した生徒の音なんだ」

耳が痛いです。誰が聞いても耳が痛いはず。
私たちって、何かと逃げてばかりです。

「頭で考えたか、心で感じているかどうかは、聴けばわかる」

その通り。。

「頭、心、身体の三つが、演奏の根本になる。
これらは本当は、ちゃんと人から習うことだってできる。
ただ、本人の理解と欲求と、時間がなければいけない」

理屈と、感情と、物理的なものと。
その三つが、何をするにも大事なんですね。

ところでこの三つの基礎を修得できた人は、独り立ち、
いよいよ自分で切り開いていき、人に伝えていく番。

私はもうその段階にきていると思うことにしました。
自信がなかったけれど、こうして先生が他生徒に言うコトは全部、
前からわかっていたこと。わかっていたからこそ耳が痛い。

いつまでも、こんな事を小耳に挟んで小さくなっているようじゃ
たいそう不甲斐無いものです。これじゃいけない!

思えば音符なんてものは、日本語覚えると同時に覚えてた。
ならネイティブですよ。私の第二母国語。万国共通。
自信を持て、自信を!

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| 思うこと | 20:29 | comments(4) | trackbacks(0)
発表会のお知らせと・・・ (2007.04.27)
学年末大発表会の日程が出ました!
私はエントリーした全てで合格することができて、
先日書いたフルートの子はやはりソロで出ることになりましたが、
とにかく3回出演します。

5月14日〜18日の間毎日、20:30開演で
ヴェネツィア音楽院内コンサートホールで行われます。

プログラムは一応テーマがあって、

14日バロック〜古典の器楽
15日管合奏&スペインの調べ(トリでイベリアを弾きます)
16日近現代のピアノ曲
17日近現代の器楽と室内楽(プーランクフルートソナタ弾きます)
18日ロマン派(リーダークライスを弾きます)

古く歴史ある美しい宮殿(?)を校舎にした音楽院、
日ごろは観光客立ち入り禁止ですがこのような演奏会があるときは
エントランスとホールには入る事ができま〜す☆
偶然この頃ヴェネツィアに立ち寄る方、稀なチャンスですよ(笑

さて。

昨日今日と、コンチェルトを練習のために録音しているんですが、
酷いです。音が割れて割れて、旧式のカセットテープみたいな音。
自分の耳が悪いのか、MDが壊れそうなのか、調律が悪いのか…
全てがからんでいそうです。

昨年逆さとあみ出した練習法、同じモーツァルトだしやっぱり
有効なので、やってるんですが、集中が15分しか持ちません。
しかもモーツァルトの2楽章冒頭はあまりに難しく、難しく、、、
「ここだけで3時間かかる」と先生はいいましたが、
正直本当に3時間かけてます。しかも進歩がよくわからない。。

そして、これは実際やってみるまでわからなかったのですが
合わせの直前までは、伴奏と一緒に弾くのが楽しみで仕方ないのに、
始まると怖くて仕方がないんですね。。
伴奏する側だけだったときに、シンコペでパニックになる、とか
譜を見てるのに入りがずれるとか、裏拍の入りが遅れるとか、
冷静な伴奏者からすると謎だった現象が、
全部、ええ、全部私自身にも起こるのです。
人間の耳や記憶力、信念というものは、本当に弱いものです。

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| 音楽 | 06:25 | comments(2) | trackbacks(0)
今更言われても困ります。 (2007.04.25)
さて、イタリアが最も苦手とする「段取り」、
これの悪さが、またもや炸裂しています。

先日受けた、学年末発表会のためのオーディション、
なにやら公式発表の前なのに結果が出始めてます。
というのも、

1、編曲作品は不可。ピアノ伴奏による協奏曲もダメ。
2、演奏時間は15分まで。

この二つ、募集時の段階で明示されていなかったんです。
ほんの一握りの先生たちは知っていたらしく、
それで学長的には知らせたことになってたらしいんです。
しかし申し込みは演奏時間や曲目に関わらず受理され、
審査員もそんなルールは知らず、協奏曲でも良いと思ってた。
50人くらいが受かるオーディションだから、
時間の関係で全部は弾けませんという可能性は予想したけど、
協奏曲のピアノ伴奏までダメとは…
点数が出てプログラミングする段階になって、
受かっていてプログラムに問題がある生徒たちに対して、
事務や学長から内々に曲目を変更しろなり削れなりと、
連絡が行っているのです。今。今更!!!

私が伴奏したフルートのうち一人も協奏曲だったので、
しかも15分以上。曲を変えねばならないそうで、
私に新たな曲をさせるのは悪いといって
フルートソロの曲をやるかも、と言ってました。

はぁ。。

演奏会で編曲物を排除するなんて、今時ナンセンスです。
大体ピアノ曲にだって、何が編曲で何がオリジナルか、
微妙な作品もあるじゃないですか。。
リストとかさラヴェルとかブラームスとかさ。
本人編曲で色々バージョンがあるものなら良くて、
他人編曲の伴奏オケのピアノ版はダメって、、

演奏会でピアノ伴奏のヴァイオリンコンチェルトはあまりないけど、
コンチェルト以外の作品はピアノ版でも弾かれるし、
オペラアリアはみんな歌うじゃないですか。それは良いんですか。
発表会でも演奏会としてプログラミングするって言うなら、
ソナタ一楽章だけとか、良いわけですか。。

愚痴っていうか久々に音楽院内ネタですね。
ってか音楽院の話って、悪い事ばっかりですね。

色々ちょっとへこんでます。。
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| 日常 | 03:05 | comments(2) | trackbacks(0)
音楽性の互換性 (2007.04.22)
なんだか長くなったので、始めにお願いします☆
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「アナタは性格的にシューマンの気質ねぇ。」
と、方々から言われます、最近特に。
「そうみたいですね・・・」
と私は答えます。

人は音楽を演奏をするときに、音楽性を持って演奏します。
スポーツじゃないので、指だけ動かしても音楽にはなりません。
作曲家も、それぞれの音楽性を持って作曲している。
音楽性というものは、後からつくというよりは元々持っているものを
色々吸収させて膨らましていく種類のものです。

で、自分で自分用に作って弾ければいいんですが、
大抵は過去の偉人の曲のほうが素敵なので、誰かの曲を探します。
だから、人それぞれに持っている音楽性というやつを、
一番生かすことができる、好みの作曲家を見つけることが
だんだん重要になってきます。

その人の音楽性をまっさきに見つけるのは、
自分だったり先生だったり友達だったり、色々です。

大学1年の試験で、協奏曲を選べといわれたときに、
どういうわけだかシューマンを勧められて、しかも選び、
それがシューマン嫌い克服の第一歩でした。

このとき以前から、何度か候補にあがってました。
私は何を言われても、断固、拒否してました。
嫌いだったから(笑)。
そして別の自分の個性の居所があったから。
ドビュッシーを弾いていれば幸せ。だったんです。

しかしその大学初の試験曲にシューマンを選び、
生まれて初めて本を読んで曲と作曲家と背景を勉強し、
誰に指示されたでもなくレポートに着手したり、
楽曲分析に取り組んでみたり、色々しました。
結局、実力不足というか背伸びしすぎていたので、
満足に弾き切らないまま試験を迎えてしまいましたが、
それでも自分に通ずる何かを知ってしまったような、
妙な感触が残りました。

フランスものが好きで、子供の頃から
ドビュッシーが最重要レパートリーであった私に
なぜシューマン?なぜモーツァルト?と
このごろ本当に思うのです。
なにか共通点は?と。

見つけましたよ、共通点。
テーマが短い、色彩の変化が激しい。
さてはこれが、私の音楽性の生きるポイント?

ちなみに比較として、
苦手な作曲家は、シューベルトとリスト。
何をやっても上手く行った記憶がないお二人ですが、
テーマが長い(曲も長い)、繰り返しが多い。
見事なまでの対比ですねぇ。
音楽性の生きない曲が多いので、苦手。
(そのうえ技術的にもちゃんと難しい=弾く気にならない)
聴くのは好きなので残念ですが…

さらに比較。
中間的というか、まぁそこそこなフィット感なのは、
バッハ、メンデルスゾーン、ショパン、フォーレなど。

ブラームスとベートーヴェンは
どちらかというと苦手な部類。
というより、自分の弾いた演奏が好きになれない。

この「中の上」と「中の下」の間にあるのは、
求められる音色の違いである気がします。
無意識だと透き通って丸い音が出てくる私には、
障害がちょっとばかり多いから。

フィーリングに頼らずにたまにはこういう
分析をしてみるのも、結構面白いもんですね。

しかしあんなに嫌いだったシューマンとモーツァルトが、
今私の居場所になっているとはねぇ。
我ながら、笑えます。
| 音楽 | 07:59 | comments(2) | trackbacks(0)
「イベリア」について (2007.04.21)
さて、昨日は旅の話題でしたので、続きといいますか、
今回のディプロマプログラムでまだ懇々と語っていない曲について。

アルベニス作曲「イベリア」〜全4巻からなる12の新しい“印象”〜

スペイン・ポルトガルのあるあのヨーロッパ西端が、イベリア半島。
アルベニスは晩年に、12曲にわたって(実は未完の第5巻も作曲されてます)
スペインのイメージを曲にしたためており、今演奏してるのはその第2巻、

「ロンデーニャ」
「アルメリア」
「トゥリアーナ」

スペイン南部アンダルシア地方、イスラム文化が残る地域。
岩と砂が多く暑い、昼が長く夜が遅い、建物が白い、
私の中の印象は・・・この程度です。
語るにはあまりに知識が、少ない。
聴いたり弾いたりしていると、ほわーんと漠然としたイメージは来るものの、
語れるようなハッキリとしたものではありません。。
というわけでただいま、心の旅の途中。
あちこちフラフラしながら練習しています。苦笑。。

モーツァルトだベートーヴェンだシューマンだ、と
ドイツ勢の勉強をしながらのアルベニスは、
曲の構築のされ方もなんだかユルイ気がするし、
メロディーはどれも似ているし、取り留めない感じです。

なので、私自身のために、ということで今後、
しばらく勉強した後にまた連載をしようと思ってますが、
先日、ヨーロッパに留学しているからこそ、という体験がありました。

このイベリアの中には、ギターの爪弾きやカスタネットのリズム、
鐘の音から人の声まで様々な音が登場しますが、
「アルメリア」の中で、まさに教会の鐘の音を描いた部分があります。
ちょうどそこに差し掛かったときに、外で鐘が鳴り始めました。
それぞれの教会には大きさの違ういくつかの鐘があり、
時折、鳴るときには近辺の複数の教会から聴こえてくるのです。
すると当然、振幅や音程、距離に違いが出てきて、
重なったりずれたり色々するんです。
聴いた事があればわかる音感覚ですが…
この実際の鐘の音と、楽譜の鐘の音が、完全にシンクロしました。
きっと、絶対音感を持ってる人は、鐘の音はこの楽譜のような
聴こえ方をすることもあるのかもしれませんね。
そのときのシンクロを体験するまで、私はその鐘の音の表現を
完璧に理解していませんでした。
楽譜から精神的なことを汲み取るロマン派の読み、
対する印象派の読みは、まさに印象を得るところから、
始まるものなのかもしれません。

あースペイン行きたい!!

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| 音楽 | 07:27 | comments(2) | trackbacks(0)