こんにちは。
昨日、ジョイントコンサート開催決定の
お知らせの流れで、フランスの話を書きました。
それで留学を決心したときのことを思い出しました。
それは大学受験に失敗し、浪人生になった年のこと。
自宅浪人だった私は、特に予備校に通うでもなく、
これまで通りの月2回のレッスンと、月1回ソルフェージュに
行く以外は、自宅で練習と勉強に明け暮れて(?)おりました。
で、こういう暇な時期はそうないだろうということで、
ヨーロッパの避暑地での夏期講習会や音楽祭に、
参加してみたいという気になったのです。
当時の私、海外に行くのは初めてでしたが
旅費や兄弟のことを考えると母親がついてくるわけにいかず…
一人で行ってきました!18歳。初成田空港。超緊張しましたよ。
12時間くらいのフライト中、一睡もできなかったです。
私が参加したのはクールシュヴェール夏期講習会という
とても大規模で有名な講習会。日本はもちろん、世界各国から
音楽学生が集まっていました。期間はおよそ2週間。
フランス語も英語も全然できなかったので、
レッスンは通訳の方をお願いし、できた友達もほぼ日本人でした。
まずそれが悔しかった。
で、せめてたくさんの音楽に触れて帰ろうと思って、
たくさんのレッスンを聴きました。
ピアノだけでも何人もの先生がレッスンをしていたし、
ほかの専攻もたくさん。声楽にヴァイオリンにチェロ、フルート…
時間が許す限り、レッスンを聴きまくりました。
また、ほとんど毎晩、先生や生徒が演奏会をしました。
レッスンで伴奏をしていた先生に猛アタックして、
演奏会に向けた室内楽の練習にまでおじゃましました。
これは日本人の18歳の小娘の割には、行動的だった。
ナイスガッツでしたね。
ただ、中卒で既に留学していた子とかもいて、
そういう人は当然フランス語や英語がペラペラで
演奏も「自分の考え」がバシっと伝わる。
それがまた、悔しいやら尊敬するやらで…
結局、2週間でものすごくカルチャーショックを受け、
これからの自分のあり方について真剣に自問自答しました。
漠然と抱いていた、留学、という夢が、
何が何でも実現したい目標になったのは
まさにこのとき。
日本から出ないと、何もわからないんだ!と思ったんです。
日本でずっと勉強していても、音楽家という人種になれないと。
それで…
帰国してから、猛勉強しました。
イタリア語を(笑
なぜイタリア語なんだ、私よ。
(だって好きだったんだもん)
ちなみに、、
帰国までの間に、日本食は随分と恋しくなりました。
ていうかフランス、料理が口にあわなかった。
帰国した日は、たまたま両親が家におらず、
日本のすばらしい文化「コンビニ」で、
おにぎりとインスタントみそ汁を買って
幸せをかみしめたのでした。
それでは!