こんにちは。
久しぶりになりましたが、
レッスン風景をご紹介したいと思います。
まずは導入期。主に初めてピアノを触る生徒さん。
私は導入期の教材として、「絵音符」のものを使っています。
使用しているのは、江口寿子さんのメソッドで、
「すくすくミュージックスクール」シリーズなど。
ピアノやソルフェージュ、伴奏付け、絶対音感などに関する
多くの教材が出版されています。
このテキスト、通常使われる五線譜の代わりに、
『どんぐり(ド)』や『レモン(レ)』といったイラストを用いて、
曲を記譜してあるんです。
(進んで行くと五線譜に移行するお勉強がはじまります。)
パッと見、絵がたくさんあって難しいことがないので、
子供は警戒心なく、独力で、譜読みをしています。
最近、生徒さんたちがこの本で育ってきて、
絵音符の良さをますます実感するようになりました。
楽譜を見ながら、弾くこと。
ピアノの先生なら誰でも口にする注意ですよね。
これは言えば単純なんですがやっていることは実に複雑。
音符を見る→頭で理解→正しい指を動かす→出た音を聴く
これが一音を弾くための流れです。
実際の音楽の中では、一度に見て弾く音符は複数。
又、「指を動かす」ステップのところで次の流れをスタートさせ、
常に同時進行でいくつものことを処理します。
しかも、これらをやりながら、
出た音が正しいかどうか、美しいかどうか、
強弱は、歌い方は、手の形は…などなど、
本当にたくさんのことを考えたり決めたりしないと
いけないので、ほんとうに大変な作業です。
しかもここに「楽譜が難解な記号」であるというハードルがあります。
で、結局、覚えて弾くようになってしまう。
そこで「難解な記号」をわかりやすい絵音符に置き換えて、
スムーズにやれるようにしているわけです。
今6歳の子供たちは、五線譜を少しずつ勉強しはじめましたが、
まだまだすべて完璧には覚えてません。
でも絵音符の曲集を使って、楽しく自力で、新しい曲を学んでいます。
レッスン中読譜のやり直しがなくてすむ分、
手作りの「ゆびのたいそうカード」を使った子供版フィンガートレーニング、
リズムあそびや歌、ミニコンサート、踊り、曲想当てクイズや曲想お絵かき、
五線譜のクイズをしたり…
そんな色々なアプローチを取り入れたレッスンが、
40分という短い時間の中でできるようになりました。
本格的に指導を始めて3年、やっと充実してきた子供のレッスンです(^^)
あと少し続けたら、しっかり五線を理解するようになり、
そうすれば曲の幅も広がっていくでしょう。
どうか、これからも楽しく音楽を勉強していけますように!
自発的な学習を、サポートしていきたいと思います。