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*NIIGATA*
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コジファントゥッテ
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■5/26sun.14:00start
ジョイントコンサート「彩」
@だいしホール
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ママピアニスト坂井加納の気まぐれピアノライフ☆

新潟で活躍するピアニスト、3児のママでもある坂井加納の日常。新潟市西区にある『ひびき音楽教室』主宰。
ごあんない
新潟市を中心に活躍する
ピアニスト『坂井加納(さかいかな)』のブログです。

**新・坂井加納の公式ブログ**

教室案内等を含めた、新しいブログを作成しました。
というわけでお引越し作業中です!
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カニーノ&クリーロフ デュオリサイタル (2007.05.20)
Sergej Krylov(vn) & Bruno Canino(pf)

つい一昨日くらいにポスターを見つけて、ためしに
チケットボックスを訪ねてみたら残席があったので、
久しぶりにフェニーチェ歌劇場へ足を運びました。

プログラムは前半にプロコフィエフの
「五つのメロディー」とソナタ第2番、
後半はスペインもので、ファリャの
「スペイン民族組曲」と「スペイン舞曲」、
サラサーテの「カルメン幻想曲」でした。

カニーノの室内楽が聴きたくて行ったのですが、
カニーノはもとより、申し訳なくも名前すら知らなかった
若いヴァイオリニスト、クリーロフが本当に完璧で…
美しい音と抜群の音程、テクニックも表現力も
パフォーマンスも、笑っちゃうくらい完璧でした。
秋にN響デビューするそうです。

そしてその彼をリードするカニーノ。
主張しないのにどーんと存在感があって
ホントに息をぴったりシンクロさせている。
それはほとんど魔法☆いや、本当です。
どうすればあんなことができるんだろう????
そういえば開場中ちょうどの劇場の裏手を通ったときに、
凛とした正装のおじいちゃんが通って、ん?と思ったら
やっぱりそのおじいちゃんがカニーノさんでした(笑!

プログラムが今回、自分がやったことのあるものや
友達の演奏を聴いたことがあるものなど、
個人的に相当耳になじんだ曲ばかりでした。懐かしかった!
なので、どうしてこんなに違うの、、と思うと
嬉しいやら悲しいやら(苦笑。。

結局ソナタも小品もヴィルトゥオーゾな曲も、
リードしていたのはずっとカニーノじいさんでしたが、
出てくる音楽はカニーノだのクリーロフだのというのではなく
「その場」の音楽、という表現がぴったりで、
これこそ室内楽の理想だなーと感じました。

プロコのソナタ第2番、本当に素晴らしい作品です!
実はつい一昨日、フルート版で友達の演奏を聴いたばかり。
あーやりたい!いや、やるべき曲ですね。
日本のヴァイオリニスト又はフルーティストの皆様、
お付き合いくださる方募集します!

アンコールは、サラサーテの「序奏とタランテラ」
そしてクライスラーの「愛の悲しみ」でした。
最後までサービス内容の濃い演奏会。
私もカニーノじいさんみたいに、才能ある若い奴らを
裏からちょいちょいっと糸を引いて羽ばたかせる
魔法使いみたいなばあさんになりたいなあ。
そして、素敵な演奏会が出来るようになりたいです。

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| 演奏会レポート | 07:13 | comments(0) | trackbacks(0)
フェニーチェ管との協奏曲の夕べ (2007.03.24)
音楽院での行事も、2回目を迎え始めて半分が過ぎました。。
というわけで、昨年私が選ばれて出演した、
フェニーチェ歌劇場管弦楽団と音楽院とのコラボ演奏会が、
昨日行われました!!

Concerti in Conservatorio

Conservatorio di Musica "Benedetto Marcello"

J.S.Bach
Concerto in Sol minore BWV1058
Marija Jovanovic (チェンバロ)

Heitor Villa-Lobos
"Ciranda das sete notas"
Igor Delaiti(ファゴット)
 
Darius Milhaud
Concerto per batteria e piccola orchestra
Matteo Modolo (打楽器)

Erwin Schulhoff
Doppio concerto
Elena Gabrielli(フルート)
Francesca Pivetta(ピアノ)

Orchestra del Teatro La Fenice
Giuseppe Marotta(direttore)

********

バッハ以外は始めて聴く曲で、
バッハもチェンバロとオケの演奏は生で始めて。

演奏したソリストは全員音楽院の学生及び卒業生で、
1月末のオーディションの通過者です。
オーケストラの大きさの面で情報伝達の行き違いがあり、
当日まで色々な問題があったオーディションでしたが、
演奏者も結果的に誰もが納得するトップ学生たちで、
最終的にとても素敵な演奏会になりました。

個人的にヒットだったのは、
ミヨーの打楽器とオーケストラのための協奏曲。
もちろん打楽器のマッテーオも素晴らしかったですが
なによりオケが最もまともであったから(苦笑

指揮者が打楽器出身だったからでしょうか??
ノリも良かったし、曲も面白くて、盛り上がりました。

自分ばかりが弾いていると、
良くも悪くも自分の立ち位置がわからなくなりますが、
こうやって友達の演奏を聴くのは、刺激になって良いですね♪

これからもがんばっていきたいです。


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| 演奏会レポート | 19:28 | comments(0) | trackbacks(0)
Brunello,Orchestra d'archi Italiana (2007.03.21)
日時:2007/3/20 21:00 start
場所:Teatro Toniolo (Mestre)
演奏:
Orchestra d'archi Italiana
Mario Brunello(指揮・チェロ)

G.Lekeu
Adagio per archi

F.Vacchi
Sonata per cello e archi (da Cesar Franck)

R.Schumann
Concerto per violoncello e orchestra

**********

久々に演奏会に行ってきました。
まず最初の2曲、名前も聞いたことがなくて、いったい
どんな曲なのかと思って興味深く聴いてたんですが、、

まずLekeu(1870〜1894)。
セザール・フランクの弟子として学んでいる最中、
わずか24歳で亡くなった作曲家です。
曲は少しばかり残したそうですが、
この「弦楽のためのアダージョ」は、
とても美しい音楽でした。

演奏したOrchestra d'archi Italianaは、
弦楽合奏が持つ独特の妖しげな音色を、
美しく醸し出していました。
ほぼイタリア人で構成されているようでしたが、
なかなか良い楽団です!

2曲目はイタリア人で現在も活躍中のVacchiによる、
「チェロと弦楽のためのソナタ(セザール・フランクより)」
これは、要するにフランクのヴァイオリンソナタを
Vacchiがチェロと弦楽のために編曲したものでした。
オケとピアノは、レパートリーを共有する部分も多いですが、
こういうピアニスティックな曲を、ピアノから弦楽合奏にする、
という曲は初めて聴きました。
ペダリングやフレージング等も考慮した譜面になっているそうです。
ただあまりに有名な曲で、自分で譜読みをした経験もあっては、
やっぱり、なんだか可笑しくて、、、
ピアノで弾くとあんなに難しいけど、パートをいくつも分けて
大人数で手分けして弾けば易しいのかなぁ?と思ったら、
やっぱり相当たいへんそうでした。
もちろんテンポはかなり遅く設定していましたけれど…
チェロのBrunelloは、イタリアが誇る素晴らしいチェリストで、
確かにすごいと思ったのですが、どうにも曲が気になりすぎでした。

最後はシューマンの「チェロ協奏曲 作品129」
弦楽合奏編曲は、チェロのBrunelloによるものです。
シューマンにしては意外とシンプルで明るい目の曲かな?
と思わせるわりに、結局よくわかりませんでした。。。
私、頭が眠っていたのでしょうか(汗

というかチェロソロの弦楽合奏、って初めてだったからか、
耳にまだまだ新しい感覚でした。
でもまたあったら聴きに行くかな?どうだろう(笑

最後にアンコールで、バッハのチェロ組曲から一曲弾いてくれたのですが、
これっが素晴らしかったですっっ!!!!!!!

なーーーーんだアナタの音、全然今までのと違うんじゃん!

といいたくなるほど違う音色を出してきました。
もちろん協奏曲と、ソロとで同じ音を使うことは出来ませんが、
それでも、何度も弾いてこなしてレパートリーにすることで、
こうやって第一線のプロでも成長するもんなんだなーと、
妙に納得してしまったり(^^;

余談ですが、昨日は急に冬が帰ってきました!
朝は強風に雨、昼には一瞬雪になり、夜は晴れたものの
一日中寒いのなんのって…

一日で終わって欲しいです。。

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| 演奏会レポート | 16:47 | comments(4) | trackbacks(0)
Grigory Sokolov Piano Recital (2007.01.20)
チャイコンピアニスト、グリゴリー・ソコロフ演奏会レポート♪
長いので始めにお願いしちゃいます。
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場所:Teatro Toniolo(Venezia-Mestre)
日時:2007.1.19 21:00 start
曲目:

F.Schubert
Sonata in do minore D.958

* * *

A.Skrjabin
Preludio e Notturno per la mano sinistra op.9
Sonata n.3 in fa# minore op.23
Due poemi op.69
Sonata n.10 op.70
Vers la flamme.Poeme op.72

Grigory Sokolov (piano)

♪♪♪

さて、異様に照明を落としたステージに上がって、
まるで受験生のように姿勢良く引き始める巨大なソコロフ。
シューベルトに苦手意識がぬぐえない私、
やっぱり私には長く感じられましたが、音色が美しくて、
あちこちにサプライズや閃きがあり、楽しめました。

休憩後はスクリャービン。
左手のための前奏曲と夜想曲、
そしてピアノソナタ第3番ですが
ソコロフのテクニックと音色が炸裂しました。
メロディーラインの持ち方とからませ具合、
タメ、呼吸、色々な「表現法」を駆使しているのを
音から、目から勉強できました。

後半、曲間で一度も袖に下がることなく
膝に手を置くとすぐに次を引き始めるソコロフ。
ますます受験生っぽい(失礼・・・)んですが、
後から振り返ってみると、そのおかげで
スクリャービンの作品の変遷が手に取るように
わかったのかな、と思います。
美しく親しみやすいメロディを持つ前奏曲から始まり、
後半のソナタや詩曲の描写にいたるまで、
スクリャービン年表をなだれ込むように
見せられた感じです。
なにより、これだけの長時間
客を集中させる彼って、凄い!!

さて、後半で物凄かったのがピアノソナタ第10番。
この頃既に、休憩中に調律したはずのピアノは
まるでジャズピアノのように(…は言いすぎですが)
狂って輝かしく響くようになっていました。
彼の打鍵は打楽器的に思えるほどに強く、
しかも打鍵後の手を高く上げる独特の演奏法。
かといってにごったり潰れたりすることが決してない。
おまけに最弱から最強までの幅の広いこと!!!
ピアノの出す音響と相まって、まさに
スクリャービンワールドに案内してもらいました。

で、ソナタですが、特徴的なトリルに支配された曲。
恐ろしく的確なトリルに始めは感嘆するばかりだったのですが、
次第にそのトリルの狂気的な様子に恐ろしくなってくるのです。
続けて演奏された詩曲「炎に向かって」は、
最後まで息つく間もなく…
終わって気付いたら口が開いてました、みたいな。

受験生のように長いプログラムを一気に弾いた後、
物凄い拍手に応えてなんと5曲ものアンコールを演奏してくれました。
ショパンの即興曲やマズルカ、あとは知らない小品でしたが、
最後の最後で、これまで現れなかった新たな音色も聴くことができ、
もう大満足、フルコースなリサイタルでした。

終わったのは夜の23時半。
止められるまで弾くような勢いのソコロフだったので、
最後は劇場が勘弁してくれといわんばかりに会場中の照明をつけて
強制終了、といった感じでした(笑

ルプーのときに感じたような、何がおこってるのかわからない、
魔法のような演奏ではなく、ソコロフのピアノは
「こうやって弾くんだ」と教えてくれるような演奏。
どちらもとーーっても美しい。凄いピアノでした…
| 演奏会レポート | 18:19 | comments(0) | trackbacks(0)
Leif Ove Andsnes Piano Recital (2007.01.10)
場所:Teatro Malibran
日時:2007.1.9. 20:30start
曲目:Grieg/Ballata in sol minore,op.24

Beethoven/Sonata per pianoforte op.110

***

Sibelius/Kyllikki,
Elegiaco(op.76-10),
Etude(op.76-2),
La Betulla(op.75-4),
Barcarola(op.24-10)

Beethoven/Sonata per pianoforte op.111

演奏:Leif Ove Andsnes

学校でたまたま会った友達が、
とても良いピアニストだというので、
一緒に当日券を買って行ってきました。
始めのグリーグは、曲が長くって、長くって、
ちょっと流れもよくわからないし、、
感想のような感想も生まれずに終わってしまいました。

2曲目のベートーヴェンは、
今まさに私が勉強中の曲。なので
どんな風に弾くのか、非常に興味がありました!

結論からすると、彼の解釈や表現は
私とは違う道を行くものだったようでした。
全曲を通した解釈という感じがせず、
部分部分で、美しいものを求めたという気がしました。

それはそれで美しく、また彼のテクニックにも
ものすごいものがありましたが、私にはちょっと
腑に落ちないんだけど・・・という演奏でした。

後半はシベリウスの小品集から始まりました。
彼の音色はとても硬質で、遠くに飛ばすのではなく、
空間全体を鳴らすような音でした。
シベリウスの小品は、そのような彼のキャラクターには
一番ぴったりしていたのではないでしょうか。
曲自体も短いものが多く、コロコロ変わる雰囲気が
上手く出されていて、気持ちの良い感じでした。

最後に弾いたのはベートーヴェンの最後のソナタ。
ちなみに一緒にいた友達のうちの一人は、同門なのですが
このソナタを勉強中です。。
やっぱりどことなく腑に落ちない。
綺麗だしうまいし、でもなぜか、あまり魅かれるものがナイ。
本人がもしかして気が短いのかな!?という印象でした。

勉強中の曲を、生で聴けるという機会がもてたのは、
なにはともあれ非常にラッキーだったと思います。
おかげで色々なことに気付いたし、これで自分の演奏にも
もっとはっきりしたポリシーを持てる気がしました!

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| 演奏会レポート | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0)